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S-HOUSE

HOUSE [ CHIBA 1997年 ]

成熟した低層住宅の町並みの角地に位置しています。目の前には2階レベルの公園があり、計画上の大きな課題となりました。しかし、その背後には古墳があり鬱蒼とした緑地帯とともに保存がなされています。この計画では、プライバシーを守りながらカーテンのいらない生活を目指しています。吹き抜けの大空間や中庭を設け、問題を解決しています。全ての部屋から将来的にも失われることがない沢山の緑や空気、開放感を楽しむことが出来るようになっています。その結果家族がどこに居ても、お互いの気配を感ずることの出来る計画にもなっています。また、化学物質の問題や高齢化対策も視野に入れた対応、機械喚気の他自然換気の為の風の道を確保したり、呼吸することにより湿度を調節してくれる床下調湿炭や自然素材も採用しています。建物を長持ちさせる工夫や、木造2階建てでありながら構造計算を行い地震にも備えています。開放的な内部空間や堅牢な外観からは想像できない工夫が、見えないところでなされている住宅です。