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I-HOUSE

HOUSE [ TOKYO 2012年 ]

低層密集地に計画された住宅です。プライバシーを確保し明るく豊かな環境を目指し、生活や家族関係において適度な距離感が保て、緩やかな関係が保てる住宅になっています。
両隣には近接してアパートが建ち密集していることから、中庭を設け、生活の主たる部分を2、3階に計画しています。
2階にはリビングダイニングと和室が用意され、3階にはセカンドリビングが計画されています。これらの共用スペースは一室空間として計画されており、常に人の存在を感じる事ができます。スペースの適度な距離感は、各人が心地よい場所を選びとる事を可能にしており、付かず離れずの関係が保て、ストレスの少ない環境を生み出しています。外部からの視線を気にすることのない様、慎重に窓の位置を計画することで、視線が抜け、中庭や空、屋根越の空間から光と風、そして様々な眺望を獲得しています。多様な開口部は風景を切り取り、中庭の揺れる木立、流れる雲、刻々と変化する日差しなど自然の表情を感じることができ、感性を刺激してくれます。
中庭、空、格子越しの町並み、見下ろす緑。そして風景が広がり、ディズニーランドの花火も望むことができます。住まいの中を移動する楽しみ、そこにいる事の楽しみが生活を豊かにしてくれます。そして、中庭、ルーフテラスや駐車場の半屋外スペースなども含め、用意されたスペースは多様なアクティビティを誘発し生活の巾を広げてくれます。また、無垢材、紙クロス、塗料、左官、木質系の断熱材など自然の素材によって造られており、健康的で楽しい生活を支えています。