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CRANE HILLS

APARTMENT [ TOKYO 2016年 ]

都心の高層ビルが細い道路を挟んで目の前に建並んでいます。暗さと圧迫感が否めない低層住宅が密集する地域に計画されました。
女性専用の賃貸物件として計画されたことから、周囲に対する日照被害やプライバシーの侵害の問題を解決しながら、穏やかな個性化を試みています。
道路の巾が4mと狭く、見上げるほどの高層ビルが目の前に建っている事や、入居者のプライバシー確保の観点から道路境界から大きく後退して計画をしています。北側も広く空ける計画とすることにより、明るく開放的な周辺環境を獲得しています。これらにより地域に対しても日影や圧迫感を低減することができ、生活環境の向上に貢献しています。
建物内部では小さいながらも緑に覆われた中庭を設ける事で、陰湿になり勝ちなスペースに貴重な光と潤いを与えています。それぞれの試みがこの共同住宅の付加価値を高めることに繋がっています。